2010年5月アーカイブ

 療養費を不正請求したとして、府は、大阪市此花区西九条の「西九条整骨院」施術管理者、高場亮輔柔道整復師(31)について、5年間、療養費の受領委任の取り扱いを中止すると発表した。
 府によると、高場柔道整復師は、はり・きゅう師の資格しか持っていない同整骨院の経営者(39)と共謀。経営者が施術をしたにもかかわらず高場柔道整復師がしたように装い、平成20年3月から7月までに63万8142円の療養費を不正請求した。

この柔道整復師はこの接骨院で働いていたのか、それとも名前だけで勤務実態がなかった(名義貸し)のかはよくわかりませんがいずれにしても鍼灸師の経営者が施術をして柔道整復師の保険を適用して療養費を請求していたことに違いはありません。不正請求です。

接骨院(整骨院)には柔道整復師や鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師が働いています。いずれも国家資格ですが保険適用になる傷病名がそれぞれ違います。

柔道整復師は、急性期のけが(打撲・捻挫・挫傷)です。

鍼灸師の場合は、神経痛 リウマチ 頸肩腕症候群 五十肩 腰痛症 頸椎捻挫後遺症(むちうち) その他(医師が必要と認めた場合)などで医師の同意書が必要です。

あん摩マッサージ指圧師は、関節拘縮(動かせない)や筋麻痺で医師の同意書が必要です。

今回の不正では経営者の鍼灸師と柔道整復師の両方が罰せられます。柔道整復師は名義を貸しただけと簡単に考えていたのかもしれませんが不正に加わったのと同じです。

危機感のある接骨院では初診時の問診は柔道整復師が行い、二回目以降はマッサージ師や鍼灸師あるいわ学生や無資格者(整体)が施術します。厳密にはこれも違法ですが・・・

ちなみに接骨院で肩こりや腰痛の治療のため保険を使ってマッサージはできません。上記のとおり急性期のけが(捻挫・打撲・挫傷)だけです。肩こり腰痛で保険適用になるのは鍼灸治療の場合です。この場合は医師の同意書が必要になります。接骨院は保険の使えるマッサージ屋さんではありません。


 

 

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神経ブロックなどで様子を見ていた方で症状が急激に悪化して、一分も立っていられなくなったり、排尿や排便などの障害を伴うような場合は外科的手術を行う必要がある。

以前は腰部脊柱管狭窄症の手術は椎弓切除術が行われていた。これは背中側にある背骨の突起を含めて広範囲に骨を切除し神経の圧迫を取る手術であった。

現在は背骨の片側の筋肉や靭帯をはがして、片側の一部分のみ骨を削る部分椎弓切除術が行われている。手術は細かい作業が多いため顕微鏡下で行われる。

切る範囲が少ないということは手術後の回復も早いので入院は短期間ですむ。また出血もほとんどなく終わる。

日常生活に支障が出る程の脊柱管狭窄症は外科的手術をお勧めします。

腰部脊柱管狭窄症の治療の基本は飲み薬です。神経の血行をよくする薬や神経の働きをよくする薬、痛みや炎症を抑える薬などが使われます。また、電気をかけたり、マッサージをしたり、鍼灸をしたり、装具をつけたりすることによって効果がでる場合もあります。それでも効果がない場合は神経ブロックという注射を使った治療が行われる。

大部分の方はこれらの治療で改善する場合がほとんどです。中にはなかなか良くならず、歩ける距離が徐々に短くなったり、安静にしていても痛み出てくるような方もいます。このような場合は外科手術が行われます。

腰部脊柱管狭窄症の症状はむらがあり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。基本は腰椎の老化なので徐々に悪化していくのが普通です。生活に支障がでるような場合は外科手術も視野に入れて治療することも必要です。

 

患者さんから「マッサージ師さんじゃ整体はできないね」と言われました。按摩マッサージ指圧師にとってガッカリくる瞬間です。

3年もの月日と400万円以上のお金をかけて学校を卒業し、国家資格を取得した者が、国が認めていない資格で半年から、1年あるいは数カ月で取得できる整体より下に位置付けられるのです。

「マッサージ師は整体はできない」これは「マッサージ師は矯正はできない」と同じ意味らしいです。

世間一般では整体は「ポキポキ矯正」。マッサージは「押すだけ、癒し」と理解されてるようです。実際は按摩マッサージ指圧師の基本手技にも矯正法と言うのがあってそれが整体にあたるのかもしれませんが。

そもそも「整体」とは何なのでしょうか?

アメリカの三大整体と言えばカイロプラクティック、オステオパシー、スポンディロセラピーです。それぞれ独自の理論があります。カイロプラクティックやオステオパシーなどは西洋医学医師と同等でしっかりした地位が確立されている。しかし、これはアメリカでの話であり日本には国家資格はない。開業するのに保健所の届け出もいらない。極論を言えば誰でも明日からはじめることが出来る。・・式カイロプラクティック・・式整体と看板を出して。

我々の業界での整体とは「無資格の代名詞」「マッサージという言葉が使えない為に代わりに置き換える言葉」と理解されている。マッサージと言う言葉は国家資格者である按摩マッサージ指圧師と医師だけが使えます。

しかし、国家資格者だけが意地を張り「整体とは違う!マッサージだ!」と言っても何も得はありません。

「整体」とは非常に神秘的でものすごくパワーのある言葉です。これを使わない手はありません。最近では治療メニューに「整体」と書いて矯正法をやっています。やっていることは以前と変わりませんが・・・。ちなみ看板には法律上「整体」と書けません。

その後、知り合いから「整体の資格も取ったの?マッサージだけじゃ食えないでしょ」とぐさりと突き刺さる言葉がきました。

世間では整体はすごいものとなっているようです。今後は時として整体師と名乗らなければならない時があるかもしれません。本来ならそんな必要はないのですが・・・。

按摩マッサージ指圧こそ日本国が認めた整体のはずなのに。

前回は脊柱管狭窄症による間歇性跛行を説明しました。間歇性跛行とは一定の距離を歩くと痛みや痺れで歩けなくなり、休むとまた歩けるようになるというものでした。

しかし、間歇性跛行は脊柱管狭窄症だけの症状ではなく、下肢の動脈硬化である下肢閉塞性動脈硬化症でも起こります。

下肢閉塞性動脈硬化症の場合は腰部に痛みを伴わず、下肢に痛みがでます。また、腰の前屈後屈に関係なく痛みは一定です。自転車に乗っても痛みはあります。足は血行が悪いために白っぽい色をしています。

下肢閉塞性動脈硬化症は中年以降の喫煙者に多い傾向があります。動脈硬化が原因なので腰の治療などをしても無意味なのは言うまでもありません。二つを判別することは重要です。治療方法も全く違ってきます。

 

腰部脊柱管狭窄症の症状に間歇性跛行というものがある。

間歇性跛行とは一定距離を歩くと足の痛みや痺れで歩けなくなるが、しゃがんで休むと再び歩けるようになるというものである。だんだん悪くなってくると歩ける距離や、立っていられる時間も短くなります。さらに悪くなると安静にしていても痛みがでます。

腰部脊柱管狭窄症は痛みが出た時に前かがみで休むと痛みがとれて、逆に背中を後ろに反らすと痛みが増すという特徴がある。また、歩行はつらいが自転車なら長時間乗れるという特徴もある。

では、前かがみになることと自転車に乗ることでなぜ楽になるのかというと、どちらも腰部を前に傾けて脊髄の通り道を広げて圧迫をとりのぞくからである。

お年寄りが腰を曲げて歩くというのはある意味必然的なのかもしれない。

次回はもうひとつの間歇性跛行を紹介します。

 

 

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