2010年4月アーカイブ

 

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脊柱管狭窄症が神経や血管を圧迫する病気というのは前回お話ししました。今回は脊柱管はどのようにして狭くなるかについて説明します。

背骨は小さな骨がつながってできていて、骨と骨の間には椎間板という軟骨があります。その椎間板が年を重ねるにつれて減ってきます。特に腰部の椎間板は体重の6割を支えているために老化がはやく減るのが早いです。椎間板は薄くなり減ってくると、後側に出っ張ります。出っ張ると脊柱管が狭くなります。

さらに、背骨の後側には椎間関節という関節があり、それが老化により太くなります。

さらに、黄色靭帯という文字どおり黄色の靭帯が老化により厚みを増して、より一層脊柱管を狭くします。

脊柱管狭窄症は基本的に老化による骨や靭帯の変形が原因ということになります。高齢者が坐骨神経痛などの症状で下肢が痛んだり、シビレたりする場合は腰部脊柱管狭窄症を疑いましょう。

直立歩行は人類最大の特徴である。我々の遠い祖先は二本足で歩くことを選びました。まさに進化の賜物である。しかし、進化したことにより「腰痛」に悩まされる結果となりました。

整形外科に来る腰痛の患者さんのうちで、腰部脊柱管狭窄症が大半を占めます。腰部脊柱管狭窄症とは、中高年以降に多く発症し、基本的には腰椎の老化による変形が原因となります。

背骨の真ん中には神経が通るトンネルのような脊柱管というスペースがあります。腰部脊柱管狭窄症は腰の部分で脊柱管が狭くなり、神経や血管を圧迫してしまう病気です。

「歩くと足に痛みやシビレがでて歩けなくなる」「腰を曲げるか座って休むと歩けるようになる」。こんな症状のある方は腰部脊柱管狭窄症の可能性が高いです。

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ヘルニアが大きかったり、中心に飛び出し脊髄を圧迫するような場合は重症となる場合がある。

便意や尿意をもよおさなくなったり、足の感覚が全くなくなり、動かなくなるような場合は緊急手術が必要となる。麻痺がはじまり24時間以上経過すると、機能低下が進むため早急に手術が必要となる。

 

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3か月間の治療で痛みがとれなかったり、入退院を繰り返したりするような場合は手術療法となる。そのひとつに、内視鏡下ヘルニア摘出がある。

背中の皮膚を16ミリ切開する。直径16ミリの穴に吸引機や切除器具などを入れ、内視鏡が写しだすモニターを見ながら操作が行われる。背骨を少し削り、器具を挿入して、脊髄を避けてヘルニア部分(髄核)を取り出す。

出血などはほとんどなく、手術は1時間半くらいで終了する。傷口も小さいので入院期間も1週間くらい。背中の小さな傷と引き換えに元気な体を取り戻します。

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